SSブログ

サラマンカホールへ行ってきた [イベント]

昨日は午前中で仕事を切り上げてベッカ ムジカ オータムコンサート(発表会)なるものへ行ってきた。知り合いが出演というのもあったけど、会場も一度行ってみたいところでもあったので。

会場は岐阜のサラマンカホール。名前からどんなホールなのだろうかと期待していたけど期待以上の素晴らしいホール。パイプオルガンがあるし、全体に樹をふんだんに使っていていい感じ。どこか違う国に来た気分。天井のスポットライトが現実に引き戻されてちょっとマイナス。
1016_04.jpg
収容人数は708人らしく、手頃な大きさ。思っていたよりもお客さんは入っていて、300人弱は居た様な気がする。客席の傾斜がかなり急だけどその分ステージが見やすい。今回は真ん中左よりの場所で聞いてました。

最初の印象としてはピアノの音がすごく素直に響く。当然スタインウェイ。突き抜けて広がるというのではなく、音の粒が潰れることもなく自然に会場全体に広がる。ピアノの蓋閉じてもあれだけいい音が響くなんていい会場だなと思った。

知り合いの出演は
二重唱で「七つの子」「夕焼け小焼け」
独唱で「ジプシーの歌(ドニゼッティ)」「~オペラ「セヴィリアの理髪師より~ 今の歌声は(ロッシーニ)」

二重唱ではメロディでなくオブリガード担当でした。
なんというか、あれってな感じ。無理して必死に歌っている感が所々で感じられてしまった。最初ということで緊張していたのかな。
あと、日本歌曲のためなのか、全体的にレンジが狭い。もっと伸びのある音が聞けるかなと思っていたのでちょっと以外。2重唱よりももっと大人数で歌ったほうが良さがでそうな曲ですね。

でも独唱は見事でした。
1016_10.jpg
会場全体に声が響く。声楽はこうでないと。人の声で会場の空気を揺らす感覚がすごい好きです。楽器でもなかなか出来ないことをトップレベルの人は声で揺らすことができる。空気の振動を身体で感じられる。
澄んだ声が会場に広がっていた。

締めは先生の独唱。
1016_16.jpg
やっぱりすごいな。何より安定感がすごい。ビブラートで声を揺らした時の幅とピッチが全くぶれない。レンジの幅も広くて、ピークでしっかり会場全体に響く。その辺の配分も見事でした。
声楽はまだまだ経験値が少ないので、どこがすごいのかといったことが良くわからないです。楽しみ方もいまいち良く分からないし。でも普段聞けない素晴らしいものが聞けて、行ってよかった。

今回特別出演でトランペット演奏(先生の息子さん?)があったのですが、それがすごくまたよかった。
トランペットやホルンといった管楽器はどうしても音の繋ぎでブツ切れになることが多い。ですが、今回それが全く無い。トランペットでこんな音が出せるのかと驚いた。トランペットなのに音が突き抜けるというよりも、柔らかな音。音の入りがすごく丁寧なんだよ。それ以上に音に抜きの方がもっと丁寧でした。流れるように次の音に繋がる。切れないのだよ。やったこと無いので詳しくは分からないけど、トランペットでこれはすごいのではと思った。
3人であわせた方はちょっと質が落ちていた気がしますがコンチェルトはすごく良かった。

普段は絃とピアノのコンサートばかりですが、たまには違うのもいいですな。とにかく、発表会とは思えないくらい全体のレベルが高くて驚きました。すごいよ。聞いていて不安にならないですから。すごくゆったり聞けました。簡単そうに見えて、その差を埋めるのはかなり大変。自分の演奏はゆったり聞けないですからな。

参加された方、お疲れ様でした。

1016_26.jpg
帰りがけに見た空。久々にこんな色を空を見たよ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

スキルアップタンゴなコンサート ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。